せっかく勇気を出してホワイトニングをしたのに、すぐにまた歯が黄ばんできてしまったら、とてもがっかりしますよね。
実は、ホワイトニングで手に入れた歯の白さを長く保つには、ちょっとしたコツがあるんです。
こんにちは。
元歯科医師の田島美和です。
私自身も50代を迎え、更年期を経験する中で、お口の環境が年齢とともに変化することを実感してきました。
この記事では、難しい専門用語は一切使わずに、ホワイトニングの効果をできるだけ長持ちさせるための秘訣を、私の経験も交えながらやさしくお話しします。
年齢を重ねても、自信を持って輝く笑顔でいられるように、一緒に正しいケアを学んでいきましょうね。
ホワイトニング後の「リバウンド」とは?
「リバウンド」と聞くと、ダイエットを思い浮かべるかもしれませんね。
お口のケアでも同じようなことが起こるんです。
ホワイトニングで白くなった歯が、時間の経過とともに元の色に戻ってしまう現象、これを「リバウンド」や「色戻り」と呼んでいます。
リバウンドの原因:なぜまた黄ばむの?
ホワイトニングの施術直後は、歯の表面を保護している「ペリクル」という薄い膜が一時的に剥がれている状態です。
例えるなら、お肌のバリア機能が少し弱まっているようなイメージですね。
この状態の歯は、普段よりも食べ物や飲み物の色を吸収しやすくなっています。
そのため、コーヒーやカレーなど色の濃いものを口にすると、あっという間に色がついてしまうことがあるのです。
施術直後に起こりやすい変化と注意点
施術を終えたばかりの歯は、一時的に水分が抜けて、実際よりも白く見えていることがあります。
その後、唾液によって歯に水分が戻る過程で、少し色が落ち着いて見えることも。
これは自然な変化なのですが、ここで油断は禁物です。
ホワイトニング後24〜48時間は、特に食生活に注意が必要な、とても大切な期間だと覚えておいてくださいね。
自然な色戻りとの違いを知ろう
もちろん、ホワイトニングの効果は永久ではありません。
毎日食事をしていれば、少しずつ色はついていきます。
個人差はありますが、数ヶ月から1年ほどかけてゆっくりと元の色に近づいていくのが「自然な色戻り」です。
一方で、施術後すぐに急激に黄ばんでしまうのが「リバウンド」。
この違いを知っておくだけでも、焦らずに適切なケアを続けることができますよ。
白さを保つ日常ケアの基本
白さを長持ちさせる秘訣は、特別なことではありません。
毎日のちょっとした習慣を見直すことが、何より大切なんです。
食事習慣の見直しがカギ
ホワイトニング後の食事は、白いシャツに何が付いたらシミになるかな?と想像してみると分かりやすいですよ。
- 避けたい食べ物・飲み物
- コーヒー、紅茶、赤ワイン
- カレー、ミートソース、ケチャップ
- 醤油、ソース類
- チョコレート、ぶどう、ベリー類
- 色の濃いうがい薬
- おすすめの食べ物・飲み物
- 水、牛乳
- 白米、パン(お醤油などをつけずに)
- 鶏肉、白身魚
- ヨーグルト(無糖)、チーズ
- 豆腐、大根
もし色の濃いものを口にした時は、すぐに水で口をゆすぐだけでも効果がありますよ。
着色を防ぐ歯みがきのコツ
ゴシゴシ強く磨けば白くなる、というのは実は間違いです。
歯の表面を傷つけてしまい、かえって着色しやすい溝を作ってしまうことも。
- 歯磨き粉選び
研磨剤の少ない、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を優しく使いましょう。 - タイミング
食後すぐに磨くのが基本ですが、炭酸飲料や柑橘類など「酸」の強いものを口にした後は、30分ほど待ってから磨くのがおすすめです。お口の中が酸性になっている時に磨くと、歯を傷つけやすいためです。 - ゆすぎ方
色の濃いものを食べたり飲んだりした後は、すぐに歯磨きができない場合でも、お水でしっかり口をゆすぐ習慣をつけましょう。
タバコやコーヒーとの上手な付き合い方
タバコのヤニは、歯の着色の大きな原因になります。
白さを保つためには、禁煙するのが一番の近道です。
コーヒーや紅茶が好きな方は、無理にやめる必要はありませんよ。
その代わり、こんな工夫をしてみてはいかがでしょうか。
- ストローを使って、歯に直接飲み物が触れるのを防ぐ
- ミルクを入れて、色の濃さを和らげる
- 飲んだ後は、すぐに口をゆすぐ
我慢しすぎず、上手に付き合っていく方法を見つけましょうね。
年齢とともに変わるお口の環境
実は、お口の中の環境は一生同じではありません。
特に女性は、ライフステージによって大きく変化します。
私自身も更年期を迎えた頃、以前とは違う体の変化を感じることが多くなりました。
それは、お口の中も例外ではなかったのです。
更年期や加齢が及ぼす影響とは?
年齢を重ねたり、特に更年期を迎えたりすると、女性ホルモンのバランスが変化します。
その影響で、お口の中の「唾液」の量が減ってしまうことがあるのです。
唾液は、単なる水分ではありません。
食べかすや細菌を洗い流し、お口の中を清潔に保ってくれる、天然の洗浄液のような大切な役割を担っています。
唾液の量と質もポイントに
唾液が減ると、お口の中の自浄作用が弱まってしまいます。
すると、汚れが歯に留まりやすくなり、結果として着色や虫歯、歯周病のリスクも高まってしまうのです。
なんだか最近、口が乾きやすいな…と感じたら、それはお口の環境が変わってきたサインかもしれません。
シニア世代が気をつけたいこと
シニア世代になると、唾液の減少に加えて、長年使ってきた歯のエナメル質が少しずつ薄くなってきます。
すると、その内側にある黄色っぽい「象牙質」の色が透けて見えやすくなり、歯全体が黄ばんで見える原因にもなります。
「歳を重ねると、歯が黄ばむのは仕方ないのかしら…」
かつてクリニックで、多くの患者さんからそんな声をお聞きしました。
でも、諦めることはありません。
年齢に合わせたケアをすることで、お口の健康と輝く笑顔は、しっかり守ることができますよ。
プロの視点からアドバイス:白さを保つ工夫
毎日のセルフケアに加えて、プロの力を上手に借りることも、白さを長持ちさせる大切なポイントです。
定期的なメンテナンスのすすめ
歯科医院で行う「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、専用の機械を使って、普段の歯磨きでは落としきれない歯の表面の汚れや細菌の膜(バイオフィルム)を徹底的にきれいにすることです。
歯の表面がツルツルになるので、汚れがつきにくくなる効果も期待できます。
3ヶ月〜半年に一度は、美容院に行くような感覚で、歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
自宅でできる簡単ケアアイテム
歯科医院で処方されるホームホワイトニング用のジェルを少しだけ使って、気になってきた色戻りを修正する「タッチアップ」という方法もあります。
また、毎日のケアには、ステイン除去効果のある歯磨き粉や、歯の表面をコーティングしてくれるようなデンタルリンスを取り入れるのも良いでしょう。
ただし、アルコール成分や色のついたものは避けた方が無難です。
歯科医院との上手な付き合い方
かかりつけの歯科医院を持つことは、お口の健康を守る上でとても心強いことです。
ホワイトニング後のケアについて分からないことがあれば、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談してください。
あなたの生活習慣やお口の状態に合わせた、最適なアドバイスをもらえますよ。
気をつけたいNG習慣
良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっていることもあります。
いくつか代表的な例を挙げてみますね。
「やってしまいがち」なNGケア例
- 硬い歯ブラシでゴシゴシ磨く:歯や歯ぐきを傷つけ、知覚過敏や着色の原因になります。
- 研磨剤の多い歯磨き粉を多用する:歯の表面のエナメル質を削り取ってしまいます。
- レモン汁などで歯をこする:酸で歯が溶けてしまい、取り返しのつかないダメージを与えます。
- 色の濃いマウスウォッシュを使う:せっかく白くした歯に色をつけてしまう可能性があります。
間違った知識が逆効果に?
インターネットには様々な情報があふれていますが、中には医学的な根拠のない、危険な情報も紛れています。
「簡単に歯が白くなる」といった謳い文句には、特に注意が必要です。
大切なお体のことですから、信頼できる情報源を見極めることが重要ですね。
まとめ
ここまで、ホワイトニングの白さを長持ちさせる秘訣についてお話ししてきました。
大切なポイントを振り返ってみましょう。
- 白さを保つには「継続」と「正しい知識」が大切です。
- ホワイトニング後24時間は、特に食事に気をつけましょう。
- 毎日の丁寧な歯磨きと、着色しやすい食べ物との上手な付き合い方がカギになります。
- 年齢によるお口の変化(特に唾液の減少)を知り、ケアに活かしましょう。
- 定期的なプロのクリーニングは、白さ維持の強い味方です。
年齢を重ねることは、決してマイナスなことばかりではありません。
自分の体と丁寧に向き合い、慈しむ時間が増えるということでもあります。
お口のケアも、その大切な一つ。
この記事が、あなたの自信に満ちた笑顔を守る一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
笑顔は何歳からでも、もっと輝かせることができますよ。